ミライスピーカーnoteで人気の記事シリーズ「開発ストーリー」
今回は、2月29日新発売!ミライスピーカー・ミニの、プロダクトデザインを担当いただきました、プロダクトデザイン事務所「UO(ウオ)」の谷さんに、デザインの背景や意図、想いなどについてインタビューしました。
▼ UO のサイトです。様々なジャンルの製品を手がけるデザイン事務所です
UOProduct Design Studio in Japanuo-design.jp
ミライスピーカーとの出会いについて
ミライスピーカーとの出会いは、UO共同代表の松田と私の共通の友人からの紹介でした。そして、昨年10月に発売されたミライスピーカー・ステレオのプロダクトデザインから、サウンドファン社との協業がスタートしました。
ミライスピーカーについては以前からテレビCMで馴染みがありましたが、その時点では、技術や開発背景について深い理解はありませんでした。プロジェクトが始まり、理解が深まるにつれ、このプロジェクトに参加することの意義を深く感じるようになりました。特に、聞こえに悩みを抱える方の生活を改善するために研究を重ね、革新的な技術による解決策を提供しようとする、サウンドファン社とミライスピーカーのミッションには、大きな感銘を受けました。
ミライスピーカーは、便利な製品という枠にとどまらず「多くの人が音を等しく享受できる」という高い理想と強い使命を持っています。この「環境」の提供をデザイナーである私たちがどのように関与できるか。これは、私たちがデザインする上で、非常に重要な指針となっています。
ミライスピーカー・ミニのデザインについて
ミライスピーカーは、「聞こえの良さによる音を通じた理想的な日常の提供」がポイントです。その音が日々の生活を豊かに彩ることを期待し、実用性を第一に、ユーザーの皆さまの生活に自然に溶け込む黒子のようなデザインとしました。
例えばテレビ横での使用では、目立ちすぎず視聴の邪魔をしません。これは多くのテレビに採用される黒を基調とし、正面から見れば長方形のシンプルな外形に見えるためです。横から見れば独自の扇形の形状が「曲面サウンド」の特徴を静かに主張します。
ミライスピーカー・ミニでは、ミライスピーカー・ホームの後継機として、程よいモダンさを加えながらも過度に主張しすぎない端正なデザインに仕上げました。
また、ユーザーの方が取扱説明書を参照せずとも迷わずお使いいただける、直感的でシンプルな操作を追求しています。
理想的なユーザーインターフェースにおいて、操作頻度の高い「ボリュームつまみ」については色々な形や表示に議論を重ねました。
ミライスピーカー・ミニのボリュームつまみは、突起部分に指をかけ回すことができます。同時に、時計の針のようにどの位置を指しているかを示す矢印の役割も果たしています。そこに添える表記は、1、2、3、4…のように段階的な数字表記も検討しましたが、0とMAXの表記に限定、残りは点で示すことにしました。段階的な数字表記は一見親切なようですが、数字を「読みやすくする必要」が出てしまい、大きく表示しなければなりません。結果として隙間なく数字が並び、かえって読みにくくなるのです。迷わない操作を実現するためのささやかな配慮です。
また、ミライスピーカー・ミニはコンパクトなサイズから、その設置場所を自由に選べることも特長です。背面の箱型の形状は丸みを帯びており、底面の程よい隙間と合わせ持ち運びをサポートします。そっと手に取りやすく、手に馴染むようにデザインされています。
このように、ミライスピーカー・ミニのデザインは、細部にわたり配慮を重ね、あらゆる年齢、あらゆる習慣の方にとって使いやすく、日常生活に自然に溶け込むような使い勝手の良さを追求しています。
ミライスピーカー・ミニは、より多くのお客様にお届けできるよう、生産性の向上をサウンドファン社と共に取り組みました。サウンドファンのこれまでのどの製品よりもお求めやすい価格で、「聞こえの良い音」を提供します。
生活の一部となり、手放せないアイテムに
ミライスピーカー・ミニは、単なるスピーカーではありません。
それは、毎日の生活に寄り添い、豊かさをもたらす道具です。派手ではありませんが、しかし確実に、生活の質を向上させるための様々な工夫が詰め込まれています。
使いやすさ、快適さ、そしてデザインの美しさにおいて、すべてのユーザーの生活に自然に馴染むことを目指しています。使ううちに、生活の一部となり側にある存在となれば幸いです。
(インタビュー終わり)
UOの谷さん、我々の思いをしっかり掴んで、それをミライスピーカー・ミニのデザインとして表現していただき、さらに、今回のインタビューでは、その思いを言語化までしていただきました。
”生活に自然に馴染む”
”使ううちに、生活の一部となり側にある存在”
このような製品でありたいと思います。
本当にありがとうございました!